ブログ

ペナルティーキックのフェイントはどこまで許される?

浦和レッズの興梠選手がヴィッセル神戸戦で決めたペナルティーキックが反則ではないか?と話題になりました。

そんな中、Jリーグ公式チャンネルで上川徹さんと原博実さんが、この件についてわかりやすく解説してくれました。

 

興梠選手のPKは反則ではない

お二方とも、「興梠選手のPKは問題ない」と判断しています。

 

上川徹さん
「十分に認められる方法。(興梠選手は)キックする手前で止まり再び走り出す、助走のうちのフェイントだと考えられる。最後の軸足をついたところで足を止めるとか、蹴るようにボールを跨いでから足を戻して蹴るとか、そういうのは認められない。」

 

原博実さん
「一回止まったところからボールが蹴れるかというと、ちょっと離れているから蹴れない。現場の僕らからすると最後までいって、蹴ると思ったところで止まる、これはだめだよね。(興梠選手の場合は)そのあと一歩踏み込まないと蹴れないから、(助走は)完了してない。

競技規則ではどのように規定されているのか?

「第14条 ペナルティーキック 2.反則と罰則」にて下記のように規定されています。

競技者が一度助走を完了した後、ボールをけるためにキックフェイントをする(助走中のフェイントは認められる)。主審は、そのキッカーを警告する。

キックモーションに入ってからフェイントをかけるのはNGだけれども、興梠選手の場合は「助走中のフェイント」にあたる、と審判が判断したことがわかります。

逆にキックフェイントと判断されていた場合は、興梠選手にイエローカードが与えられ、間接フリーキックになっていました。

過去には大誤審がありました

2018年の天皇杯2回戦の名古屋グランパス(J1)対奈良クラブ(奈良県代表/JFL)の試合では、延長でも決着がつかずPK戦となりました。

そこで奈良クラブの選手がキックフェイントと判断され、本来ならばPK方式の場合は「キックは失敗」として、該当選手のPKが終わるはずでした。

ところが、審判はその選手のPKの「やり直し」を命じ、結果的に奈良クラブが勝利を収めました。

 

後日「判定ミスではなく競技規則の適用ミスであること、そして試合の結果に直接影響を及ぼす場面での明らかなミスであった」ことから、PK戦を一人目からやり直すという前代未聞の特例が適応されました。

 

試合結果は覆り、名古屋グランパスが勝利をおさめ、天皇杯3回戦に進出しました。

http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2018/news/00017759/

 

 

PKは試合を左右する大きな機会ですから、JリーグでもVARによるテクノロジーや第三者の見解を取り入れ、冷静に判断してもらいたいですね。